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どうぞゆっくりして行って下さい。

『ムダにならない勉強法』樺沢紫苑を読んで

『ムダにならない勉強法』樺沢紫苑を読みましたので、紹介と感想を述べます。

 

勉強が苦になっている人は、ノルアドレナリンが出ている状況です。これは3か月が限度です。苦しい状況を乗り切れますが、積み重なるとうつ病になってしまいます。

 

対して、著者のいう「脳楽勉強法」というのは、ドーパミンが出ている状態です。報酬が働いて、楽しく勉強できています。

 

楽しさがわからない人は、勉強好きの人に、「どこが面白いのか」尋ねてみるのも良いかもしれません。

 

私の場合、民法の学習が面白くなく進んでいません。なので、「どこが楽しいのか」詳しい人に訊いてみました。二人にききました。

 

一人は、「民法は勉強すればするほどわからないことが出てきます。改正で附則も調べないといけないので、楽しくないかもしれません」。もう一人は、「楽しく民法をやっていませんでした。社会でこういう問題があるのだという視点でみると良いです」。このような趣旨の回答でした。

 

これを聞いて、民法は勉強することが多いので、ひとつひとつ乗り越えてやっていこうと感じました。自分なりの観点で楽しさを見つけていきたいです。

 

ところで、大人の勉強の目的は「気づき」を得ることです。「気づき」を得て、それを「行動化」していくことで、「自己成長」と「自己実現」していきます。

 

このために必要な考え方が、「守破離」です。「守」で基本をマスターして、「破」で他のパターンやさまざまなパターンを学び、経験します。そして、「離」で自分流を確立します。「守破離」の概要を順に説明します。

 

「守」では、「自分がそうなりたい」と思うメンターを見つけることです。また、正しいフィードバックをしてくれるコーチを付けることです。成功するにはコーチが9割だからです。「なぜ失敗したか」などを指摘して正確に導いてくれるコーチがいれば、後は上手くなるように、やるか、やらないかだけです。

 

「破」では、「対策講座勉強法」や「入門書で全体像を把握することが効率的」などが参考になります。「対策講座勉強法」は、何か試験があるときは予備校などの対策講座を受講したほうが良いというものです。インプットとアウトプットのサイクルが重要です。螺旋状に成長するイメージです。

 

また、学びにどん欲にならずに、謙虚に3個の「気づき」を確実にゲットするというのは、なるほどなと考えさせられました。

 

「離」では、「教える」「情報発信する」「講師になる」「出版する」ことが大切だと著者は主張しています。

 

成長は、指数関数的です。成長は、努力と正比例するものではないことを覚えておきましょう。

 

守破離」がそれぞれ「1-3-10年」であることを知っておくとモチベーション維持につながります。つまり、1年で基本を徹底して、3年でさまざまな事例に出くわし、10年ではじめて専門性を発揮できるというものです。

 

この本を読んで、実際に行動に移せたり、これから行動に移す「気づき」が得られたので、非常にためになりました。先生のほかの著作も読もうと思いました。

 

最後まで読んで下さりありがとうございます。

 

以上です。