touro123のブログ

どうぞゆっくりして行って下さい。

『応仁の乱』を読みました

興福寺の僧侶による資料などを読み解いて、室町時代において11年に及んだ応仁の乱を描いた作品が本書です。

 

 

そもそもなぜ11年もの長きに渡って戦乱が続いたのか。

支配層のいざこざから派生して、終戦工作もタイミングを逸し、無意味に長く続いてしまったというのが理由だそうです。

 

結果、支配層の自滅によって戦国大名の台頭となってくるわけです。

山城国一揆や加賀の一向一揆など民衆が活躍したのもこの頃です。

 

それでは、大和国はどうだったか。引用します。

興福寺大和国人の領主的成長を阻んだかもしれないが、一方で大和国の戦争被害を減らした。

 と説明があります。そして、

以後も興福寺は、畿内に現れては消えていく武家勢力と折衝を重ねていく。

 

近鉄奈良駅から少し歩いたところに興福寺はあります。

興福寺は身近な存在でもあります。

 

古都奈良の文化財の一部として世界遺産に登録されています。

このあたりの場所は空気が澄んでいて気持ちが良いです。

 

興福寺のホームページを参照すると、武士が主役におどりでた中世(一般的には鎌倉時代室町時代)に春日社興福寺として大和国を配下に治めました。

武家勢力と興福寺が渡り合っていた時期ですね。

しかし、戦国時代になり、武家の治世に興福寺も衰退の兆しを見せます。

 

 

応仁の乱』を読んで、勉強になりました。

 

以上、書籍の紹介も兼ねて感想を書いてみました。